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飲んだくれの記

方向音痴で熱しやすく冷めやすい、酒とラーメンの大好きなポンコツが綴る徒然の記。

夜のフロスト 読了

夜のフロスト (創元推理文庫)

夜のフロスト (創元推理文庫)


最近夢中の、フロスト警部シリーズの第三作。


一作目535ページ、二作目715ページ、そして三作目のこれは765ページ。ボリュームも面白さも、膨らむ一方。


今回のフロストは、仲間の警察官たちが流感で大量に休んでしまっている中、怒涛のごとく襲い来る事件の嵐の中で大奮闘。いつものごとく、スケベでだらしなく、行き当たりばったりで直感を外しまくる彼だが、仕事への情熱は天下一品、不眠不休で常に倒れる寸前のところまで自分を追い込んで事件の解決にまい進する。


フロストの魅力が、その人間性にあることに間違いない。ひたすら連発されるおやじギャグは時にKYであるようでいて、しかし、こうでもしなきゃ事件の凄惨さや被害者の苦悩を受け止めることなど到底できないではないか、との彼の信念が垣間見えて、そこに僕らは彼の優しさや思いやりを感じ取り、共感するのだ。


早速次作(「フロスト気質」)をネットで注文したことは言うまでもない。
ただ、フロストシリーズの作者は一昨年亡くなってしまっており、未翻訳のものも含めるとあと三作しかないらしい(現在翻訳されているのはあと一作のみ)。こんな面白いものがあと少ししか読めないんて、残念なことこのうえない。