飲んだくれの記

方向音痴で熱しやすく冷めやすい、酒とラーメンの大好きなポンコツが綴る徒然の記。

スリーハンドレッド 原作

300

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DVDを観てガマンならなくなり、今さらながら注文してしまいました、フランク・ミラーによる、スリーハンドレッドの原作コミック(いや、グラフィック・ノベルというのが正しいのかな?)。



とにかくデカい!


一言で言うと、映画にそっくり。あの映画が、いかにこの原作を尊重しているかが、よく分かります。映画中の印象的なカットの多くが(いや、ほとんどが)、このコミックからのものです。
しかし逆に、映画のすごさも再認識できます。動画ならではのダイナミズムを見事に生かしていましたね。このコミックにおいても十分に躍動感を感じる表現がなされているのですが、映画は二次元的表現による制約からの解放が巧みです。たとえば上の写真の、ステリオスによるペルシャの使者の強襲のシーンや、レオニダスの一度聴いたら忘れられない "This is SPARTA!" とか。


また、印象的な名セリフの数々も、このコミックにすでに現れていたのですね。原作の完成度、高すぎ。絵のクオリティの高さは、いわずもがな。


ただ、原作と映画との違いももちろん、あります。映画にしかないシーンもありますが、ここでは原作にしかない部分を思いつくところで列挙してみますと

  • スパルタ兵は、下に何もはいてません。いつもナニをブラブラさせてます。
  • テリオスは、はじめ若造としてなめられてました。キツい折檻を受けてます。
  • 時間感覚の違い。ペルシャの使者を葬ってから出兵まで、実に一年。
  • レオニダスの賢妻ゴルゴの顔が、怖すぎます。この辺、アメリカンだなぁ・・・
  • レオニダスは映画より酷薄で厳しい人柄です。スパルタの王として、よりリアル。
  • スパルタの兵たちの、戦場においてもなお続けられる厳しい鍛錬(しごき)。まさにスパルタ教育。


ゆっくりじっくりと原作を眺めてみて、改めて深く感動。ますますこの作品が好きになってしまいましたよ!