飲んだくれの記

方向音痴で熱しやすく冷めやすい、酒とラーメンの大好きなポンコツが綴る徒然の記。

ガリア戦記 読了

ガリア戦記 (岩波文庫 青407-1)

ガリア戦記 (岩波文庫 青407-1)

これが2000年も前の作品とは・・・。
とにかく面白い。この感覚、塩野七生の作品を読んだときの興奮に似てる。クールな臨場感、明晰な論理、"敵"に対してすら深い洞察を示しつつの感情描写。卓越した軍人・政治家がかくも優れた歴史家・文筆家であったという事実に驚かされる。

ともすれば古典を読むという行為は「お勉強」的感覚を伴いがちであるが、これについてはまったくそんなことはなかった。「方丈記」を読んだときもそう思ったな。ときどきこういうのに出会えると嬉しいね!