飲んだくれの記

方向音痴で熱しやすく冷めやすい、酒とラーメンの大好きなポンコツが綴る徒然の記。

お気に召すまま 読了

お気に召すまま (岩波文庫 赤 204-7)

お気に召すまま (岩波文庫 赤 204-7)

テンペスト」に続いて再び、シェイクスピアの恋愛喜劇。


とにかく朗らかで、快活。会話のキャッチボールの妙が面白いことこのうえない。
「世界はすべてお芝居だ」などの名言多し。


訳者が解説も示唆するとおり、ストーリー的にはツッコミどころは満載なのだが(自分の娘の男装を見破れない父親や恋人なんているだろうか?しかもずっと会話し続けてるし・・・などなど)、雰囲気に呑まれて一気に大団円まで楽しめてしまう。


男装して恋人(というより、一目ぼれの相手)の友人となって見事自分の幸せを勝ち取るロザリンドと、意味のあるような無いような巧みな警句ばかり連発する道化師タッチストウン、ハムレットまがいの観念的な悲観主義者ジェイクイズなどのキャラクターもなかなかの魅力。


さて次のシェイクスピアは何にするかな。