テンペスト 読了
シェイクスピア全集 (〔36〕) (白水Uブックス (36))
- 作者: ウィリアム・シェイクスピア,小田島雄志
- 出版社/メーカー: 白水社
- 発売日: 1983/01
- メディア: 新書
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シェイクスピアの戯曲。
手に取ったきっかけは、先日読んだ、「オリュンポス」。「オリュンポス」におけるキーキャラクターであるプロスペロー、エアリエル、シコラックス、キャリバンなどの名前は、この作品からとられたものだ。
嵐で難破した船に乗っていた2国の王族たちが流れ着いた先は、魔法使いプロスペローが支配する島。そのプロスペローの正体は、実は国を追われた元国王。彼は、自分を娘ともども追放した弟(現国王)たちを懲らしめるために、妖精エアリエルをつかってあえて嵐を起こさせ、船をこの島に流れ着かせたのだった。
最後はめでたい、多幸感溢れる舞台作品。シナリオ形式の記述で読みやすい。
日本語訳もテンポがよく、原文はどうなっていたのか不思議なのだが、登場人物のセリフ中にオヤジギャグっぽい地口が頻出する。
実のところ、シェイクスピアは悲劇しか読んだことなかった。この手の喜劇も、もう少し読んでみたい。