飲んだくれの記

方向音痴で熱しやすく冷めやすい、酒とラーメンの大好きなポンコツが綴る徒然の記。

テンペスト 読了

シェイクスピアの戯曲。


手に取ったきっかけは、先日読んだ、「オリュンポス」。「オリュンポス」におけるキーキャラクターであるプロスペロー、エアリエル、シコラックス、キャリバンなどの名前は、この作品からとられたものだ。


嵐で難破した船に乗っていた2国の王族たちが流れ着いた先は、魔法使いプロスペローが支配する島。そのプロスペローの正体は、実は国を追われた元国王。彼は、自分を娘ともども追放した弟(現国王)たちを懲らしめるために、妖精エアリエルをつかってあえて嵐を起こさせ、船をこの島に流れ着かせたのだった。


最後はめでたい、多幸感溢れる舞台作品。シナリオ形式の記述で読みやすい。
日本語訳もテンポがよく、原文はどうなっていたのか不思議なのだが、登場人物のセリフ中にオヤジギャグっぽい地口が頻出する。


実のところ、シェイクスピアは悲劇しか読んだことなかった。この手の喜劇も、もう少し読んでみたい。