飲んだくれの記

方向音痴で熱しやすく冷めやすい、酒とラーメンの大好きなポンコツが綴る徒然の記。

GTR

GTR(紙ジャケット仕様)

GTR(紙ジャケット仕様)

久しぶりに早く会社を出られたので(つっても20時過ぎだが)、HMVに寄って、見つけた。Amazonでワンクリックばかりなので、こういう「忘れてた」系の作品は普段なかなか購入しない。


22年前に出たときからすでに古典的な雰囲気を漂わせていた「スーパーバンド」GTRの唯一のアルバム。一昨年にリマスタリングされて再登場していたようだ。当時ギター少年だった僕はこのジャケの意匠にしびれて、発売すぐにカセットテープで買ったのだった。今見ても、かっこよくね?
当時は、かなり聴いた。スティーブ・ハウも、スティーブ・ハケットも、このアルバムで知ったのだ。今思えば、後年にプログレおたくになるきっかけとなったのは、この作品だったかもしれない。イエスから始まって、キング・クリムゾンへ。ただ、俺以上に弟の方がこのアルバムに夢中だった気もする。


で、ノスタルジックなわくわく感に胸を膨らませて、20年ぶりに聴いてみたのだが・・・。
あれ?音が薄いよ?
壮絶なまでのポップさが痛いし。
何のためのスーパーギタリストの競演なんだ、というくらいシンセ三昧。
何より、曲がいまひとつ、つまらない・・・


印象に残るのは、おそらくはハウによる、アコギの音のシャキシャキした美しさ。これはいい。
でも、全体を通して聴いた印象は、いかにも薄い。お茶漬けなさらさら感。もっともっとダイナミズムにあふれていたような気がしたのだが、記憶の中でかなり美化されてしまっていたようだ。いや、もしかしたらマスタリングが悪い?うーん。わからん。


ちょっとだけ残念。