バベル 鑑賞
観てきました。レイトショーにも関わらず、劇場は8割以上の入り。関心の高さをうかがわせます。
2時間半の長さを感じさせないテンションの高さ。終始息詰まる雰囲気の中、不安、孤独、愛、無理解、壁、異国、言語・・・色々なキーワードが僕の頭を駆け巡りました。人はいかにして理解しあえるのか、そもそもそれは可能なのか・・・この重いテーマをググッと突きつけられて今、ちょっと沈んだ気分になってます。本当に考えさせられる映画でした。
アカデミー助演女優賞にノミネートされたものの、惜しくも受賞を逃した菊地凛子には、何かが乗り移ってます。絶賛もむべなるかな、という素晴らしい演技。というか、あまりに真に迫っていて、演技に思えない。演じるチエコの感じる強烈な疎外感が、我がことのように感じられてしまいました。
他にはメキシコ人のベビーシッター、アメリア役の女優の演技も、非常に情感がこもっててよかったですね。
是非ともみんなに鑑賞をお勧めしたい。
ただ、生半可な気持ちで観にいかない方がいいかも。ダウナーな気分のときは、さらに沈む可能性があるので、特に要注意。