飲んだくれの記

方向音痴で熱しやすく冷めやすい、酒とラーメンの大好きなポンコツが綴る徒然の記。

ドリームガールズ 鑑賞

あと数時間で開かれる、アカデミー賞授賞式。そこでのノミネートでも話題になっているドリームガールズ、観てきました。


いやはや、圧巻。


まだ黒人差別が色濃く残っていた頃にデビューした、田舎者の黒人三人娘。彼女らは、キャデラックのディーラーだったカーティス(ジェイミー・フォックス)のプロデュースでスターダムへとのしあがっていく。しかし、嫉妬、金、誇り、愛、さまざまな感情が交錯して、ファミリー同然だった彼女たちの関係にはやがて亀裂が生じ、そして・・・というストーリー。


いい歌、素晴らしい歌い手、魅力的なキャラクターに恵まれた映画です。
なかでも、前評判どおり、エフィ(ジェニファー・ハドソン)の印象が強烈。特に、彼女が孤独な境遇に追いやられんとするときに歌う愛の歌、そのあまりも強烈でパンチのある歌声には、自然溢れる涙が止まりませんでした。
ディーナ役のビヨンセも、おそらく最初はセーブして歌っていたのだろうけれども、最後の最後に本音をさらけ出して歌ったときの激しさ、ここでもやはりグッときましたね。


あと印象に残っているのは・・・エディ・マーフィーの歌手としての才能にも驚いたし、化粧の薄いビヨンセの美しさにもびっくりした。ジェイミー・フォックスの、底の見えない演技も素晴らしいし、脇を固めるダニー・グローバーや、キース・ロビンソンの存在感も忘れられない。


哀しくも希望を感じさせるラストもいいですね。分かりやすいハッピーエンドでないところがまた、いい。彼ら彼女らの行く末について色々と思いをめぐらせる余地のある、余韻のある終わり方です。


それにしても。ジェニファー・ハドソンは、今後女優としてだけじゃなくて、アルバムを出してもらいたい。いやー、とにかくスゴかった、よかった!!!