飲んだくれの記

方向音痴で熱しやすく冷めやすい、酒とラーメンの大好きなポンコツが綴る徒然の記。

父親たちの星条旗 読了

映画「父親たちの星条旗」の、いわば原作の、さらにヤングアダルト版。

父親たちの星条旗

父親たちの星条旗

国旗掲揚者の6人のうちのひとり、ジョン・ブラッドリーの息子の一人、ジェームズ・ブラッドリーが書いた一冊。国旗掲揚者たちのドキュメンタリーであるが、それのみならず、硫黄島の戦闘そのものについての非常に分かりやすい解説書ともなっている。映画同様、日米双方の兵士たちへの敬意を忘れず、淡々と、丁寧かつ平易に書かれているあたり、非常に優れた教育の書でもあると言えよう。


映画はこの原作にかなり忠実であったと見えて、読みながら映画のさまざまなシーンがフラッシュバックした。また、今更ながら映画のあるシーンの意味に気づかされることもしばしば。なんどか胸を打たれて涙ぐんでしまうことも。


映画をすでに観ていても観ていなくても、日本人なら誰にも読んでもらいたい、お勧めの一冊です。