飲んだくれの記

方向音痴で熱しやすく冷めやすい、酒とラーメンの大好きなポンコツが綴る徒然の記。

カーリーの歌 読了

イリアムを読んだ余勢を駆って、ダン・シモンズの処女長編を手に取りました。世界幻想文学大賞受賞作だそうです。



死んだはずのインドの大詩人が生きていると聞き、その原稿を受け取るために一家でカルカッタ入りしたアメリカ人を見舞う悲劇を描いたミステリー。


汚濁と混沌の象徴のようなカルカッタを舞台に、超自然的現象の現出や、カルトを巻き込んだ策謀がうずまく様に息を呑んで読み進めるも、そのタネが明かされることはついぞ無かった。


ワクワクしたり、胸つぶされる思いをしたり、まぁ楽しめたのですが、しかし、ちょっと期待と違ってました。残念。