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飲んだくれの記

方向音痴で熱しやすく冷めやすい、酒とラーメンの大好きなポンコツが綴る徒然の記。

タネンバウム教授へのインタビュー記事


ちょっと古い記事ですが・・・。2011年のインタビューをたまたま見つけて読みました。タネンバウム教授の自負心の強さというか、強烈な個性には圧倒されますね。

Interview with Andrew Tanenbaum: Original version


もし以前にMINIXのライセンスを(Linuxのように)GPLに変えていたら、MINIXが今日の無料OSので支配的な地位を築いていたかと思うか、と聞かれて

Andrew Tanenbaum : Never. The reason MINIX 3 didn't dominate the world has to do with one mistake I made about 1992. At that time I thought BSD was going to take over the world. It was a mature and stable system. I didn't see any point in competing with it, so I focused MINIX on education. Four of the BSD guys had just formed a company to sell BSD commercially. They even had a nice phone number: 1-800-ITS-UNIX. That phone number did them and me in. AT&T sued them over the phone number and the lawsuit took 3 years to settle. That was precisely the period Linux was launched and BSD was frozen due to the lawsuit. By the time it was settled, Linux had taken off. My mistake was not to realize the lawsuit would take so long and cripple BSD. If AT&T had not brought suit (or better yet, bought BSDI), Linux would never have become popular at all and BSD would dominate the world.


僕なりにパッと訳してみると、

絶対にない。MINIX 3が世界を支配していないのは、私が1992年にしてしまった間違いのせいだ。その頃、BSDが世界を支配するだろうと私は思っていた。成熟で安定したシステムだったからだ。それと競うことに何のメリットも見いだせなかったので、私はMINIXをもっぱら教育に用いることにした。BSDにかかわる4人はちょうどBSDを商用に販売する会社を立ち上げたばかりだった。彼らは素敵な電話番号を獲得さえした:1-800-ITS-UXIXだ。その番号に彼らも私もやられてしまったのだ。AT&Tは電話番号について彼らを訴え、その訴訟は解決までに3年かかった。まさにそのときLinuxが立ち上がって、BSDは訴訟のために凍結されてしまった。解決した頃には、Linuxはうまくいくようになっていた。私の間違いは、訴訟がそんなに長くかかって、BSDにダメージを与えるとは気づいてなかったということだ。もし、AT&Tが訴えを起こしていなかったら(あるいはもっといいことに、BSDIを買収していれば)、Linuxの人気が出ることは決してなかったであろうし、BSDは世界を支配していただろう。


他にもいかに「Linuxがうまくいっていない」かを示すのに意を尽くしたりと、老いてなお意気軒高なこの方を(冗談でなく)尊敬します。


しかしいい刺激になるな。またカーネルのコード読み、しよっかな・・・