なぜ、社長のベンツは4ドアなのか? 読了
なぜ、社長のベンツは4ドアなのか?誰も教えてくれなかった!裏会計学
- 作者: 小堺桂悦郎
- 出版社/メーカー: フォレスト出版
- 発売日: 2006/05/20
- メディア: 単行本
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新刊として発売された頃は、電車内のつり広告や新聞広告で大々的に宣伝していたし、タイトルも非常なインパクトがあるので、いまさらながら関心をひかれて、手にとってみた。
中小企業の会計の実態をベースに、好奇心を刺激する7つのお題に対する語りを聴くうちに、いつしか実地感覚の会計学や税金の知識が身につくというもの。そのお題は、以下のとおり。
- なぜ、社長のベンツは、中古の四ドアなのか?
- なぜ、年商の四倍の借金のある旅館が潰れないのか?
- なぜ、イケイケの会社が倒産してしまうのか?
- なぜ、借金社長は税金を払いたがるのか?
- なぜ、ラブホテル経営者は税金を払わないのか?
- なぜ、社長は生命保険が好きなのか?
- なぜ、社長は失敗しても投資し続けるのか?
ちなみに、1.の答えは、中古車は新車に比べて耐用年数がずっと短い(新車6年、中古車2年)ため、税金対策になるから。四ドアの理由は、二ドアだと趣味とみなされて経費で落としにくいため、らしい。
惜しむらくは、話し口調の本文が、とにかく読みにくいということ。面白いことが書いてあるのに、まずこの文体で拒絶反応。さらに意図するところのわかりにくい話し言葉のため、ときおり、文意を見失う。
とはいえ、会計の本を舐めただけではちょっとわからないような実務や実態がこの本からは生々しく見えてきて、それ自体は非常に好奇心をそそるものであるし、何より、ワクワクと面白い。
もうしばらくしてから(他の会計の本を読んだ後で)再読すると、さらに楽しめそうな気がする。