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飲んだくれの記

方向音痴で熱しやすく冷めやすい、酒とラーメンの大好きなポンコツが綴る徒然の記。

無限記憶 読了

無限記憶 (創元SF文庫)

無限記憶 (創元SF文庫)


先だって読んだ、2009年度ナンバー1作「時間封鎖」の続編。全3部作のうち、2作目としての位置づけのようだ。本屋で見るなり、迷わず買って、一気に読んだ。


宇宙での時間の進み方が地球の1億倍速くなるという驚天動地のアイデアを導入し世界的な混乱と翻弄される人間ドラマを感動的に描ききった前作に比べ、前作から30年、ストーリー開始からは40億年(!)経過した後の世界において「仮定体」の謎に迫る本作は、その舞台の小ささにおいて、ずいぶんスケールダウンしてしまったなとの印象は免れない。人間ドラマがうすっぺらくない点、レムの「ソラリス」の海やを思わせる不条理な知性(知性であるかも謎なのだが)である仮定体との接触のスリルは、さすがの作者の力量を感じる。


訳者あとがきをみるに、まだ第3部は原書でも発表されていない模様。一刻も早く、続きを読みたい。