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飲んだくれの記

方向音痴で熱しやすく冷めやすい、酒とラーメンの大好きなポンコツが綴る徒然の記。

車椅子父さんの絵日記 読了

読書

車椅子父さんの絵日記

車椅子父さんの絵日記


上司とこれまでの読書遍歴を話していたら、ややスピリチュアルな方向に。そこで彼から「初心者向け」として勧められたのが、この本。


「生きがいの創造」の飯田史彦氏が編集したこの本は、まったくの健康体だった二児の父が、ある日突然、不治の難病(筋萎縮性側索硬化症)に冒されているとわかってから、天に召される直前まで綴っていた絵日記ブログを書籍化したもの。


まだ幼い子供たちへの愛、献身的に看病する妻への感謝などが、病状の深刻さ、病気のつらさとともに、ユーモアに溢れた絵柄と暖かい文章で綴られる。健常な我々からは想像もできないほどの苦労がある毎日であったろうに、最後の最後までほとんど弱音を吐くことなく、前向きで希望に満ちた内容に、読者はかえって胸を打たれる。


自由の利かない身体で苦労しながらパソコンで描かれた数多くの絵は、一見稚拙に見えるが、なかなかどうして表情豊か。構図のとり方もなかなかのもの。ときに漫画チックな表現も、実にうまい。素朴なようで、その実、深い味わいのある絵柄といえようか。


「強く生きること」「愛に満ちて生きること」「あきらめないこと」さまざまな示唆と勇気を与えてくれる書であった。