飲んだくれの記

方向音痴で熱しやすく冷めやすい、酒とラーメンの大好きなポンコツが綴る徒然の記。

Show of Hands 鑑賞

Show of Hands [DVD] [Import]

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Amazonから今日、届いた。早速鑑賞。で、気づいたのだが・・・このDVD、俺、もう持ってた。


しかも2年前に、しっかり感想をこのブログに書いてるし・・・


しかしまぁ、パッケージが違うのだから気づかなくても仕方がないと思ってくれい。いや、そう思わないとやってられん。


とそれはともかく、やっぱり感涙にむせいでしまった。いや、滂沱&随喜の涙を流しまくったと言ってもいい。
21年前のライブ。かつて「新・神話大全」という邦題で売られていたCDの映像版。ただしこのDVDの曲目は、CDとはかなり違う。ビデオ版が出ていたが、ついぞこれが日本でDVD化されたという話を聞かない。こんなに素晴らしい作品だというのに。


ファンキーなアニメと実写をシンクロさせて始まる、一曲目のThe Big Moneyに、鳥肌が総毛立つ。そこから、Marathonへのスムーズな流れでもう号泣。
忘れもしない、20年前に観たこのMarathonの映像こそが、僕がRushを再発見するきっかけだった。Hold Your Fireという奇跡のようなアルバムをFM雑誌の広告に刺激されて買ってはみたものの、一聴してどうもピンとこなかった高校生の俺が、伊藤正則の番組で流れたMarathonの映像を観て悶絶したあの日、すべてが変わった。なぜ最初に聴いたときにこのバンドの魅力に気づかなかったのか、当時の自分の不明を恥じる。その後、Moving Pictures、Permanent Waves、2112などに出会うに至って、僕の中での世界最高の称号が揺らぐことはなくなった。


ちなみに初めて買った彼らのアルバム、Hold Your Fireはこれだ。スリーピースの誇りを表現したこのジャケットが、僕は大好きだ。ポップ路線を受け継いだこの曲目がまた、素晴らしい。
Hold Your Fire


さてこのDVD、全編通じて、ゲディの素晴らしさが際立っている。ベーシストとしての超絶ぶりは言うまでもなし。なぜあの複雑なラインを弾きながら、ゆったりと情感のこもった歌を歌えるのか?脳と手が分離されきっているとしか思えん。そのボーカルもハイトーンが実によく出ていて、伸びやか。気持ちよい。特にYYZなどで顕著だが、彼のフィンガーピッキングはとにかく強い。パーカッシブかつテクニカルでしかもメロディアスなベースラインには、もうメロメロだ。
この時期のシンセ多用の曲調のせいもあり、どうしてもアレックスのスペーシーで縁の下の力持ち的なギターは、後ろに回ってしまう。しかし、実のところ僕が一番好きなアレックスのギターは、エフェクトばりばりでアルペジオハーモニクスを多用するこの頃のものなのだ。Missionの叫ぶようなギターソロなんて、ヤバくね?マジで泣ける。といいながら、2112のストレートなロックギターもたまんねーんですが。
ドラムのニールのカッコよさは相変わらず尋常でない。彼の場合、最初から最後まで同じパターンで叩き続ける曲なんて、ありえない。めまぐるしく、しかも常に曲調をリードし、サポートしつつ変容するその多様性。時にストレート、時にちょっとだけひねりを入れるもんだから、いちいち耳をそばだてずにいられない。惜しむらくはカメラアングルが単調なことか。しかしひたすら職人的にドラムに対峙する彼の姿には、しびれない方がおかしい。


すまん。少し酔ってる。まともなことが書けない。自宅呑みのわずか2本のビールでこのありさまとは、今日の俺は、どうかしている。


今日は他にも、Rushのアルバム2枚を再入手した。実家にはあるはずだが、やっぱり手元に欲しかったんだ。リマスター版だし。

Roll the Bones

Roll the Bones

Presto

Presto