飲んだくれの記

方向音痴で熱しやすく冷めやすい、酒とラーメンの大好きなポンコツが綴る徒然の記。

ポメラ 購入

キングジム デジタルメモ ポメラ  DM10 パールホワイト

キングジム デジタルメモ ポメラ DM10 パールホワイト


キングジムポメラを買った。ほとんど衝動買いだった。


値段は、Amazonで税抜き18,110円。ちなみに、メーカー希望小売価格は税抜き26,000円。値段が大きく下がったとはいえ、安くはない。


5万円も出せばミニノートが買える昨今、2万円近くもするコイツに何ができるのかと言えば、その実態は、単なる乾電池駆動(単4x2本)のテキストエディタである。一頃のワープロを小型にしたものに似ているが、書式指定もできないこれを、ワープロと呼ぶのは難しい。にもかかわらず、なかなかに愛着の持てるカワイイやつなのだ、これが。


長所を考えてみよう。
まず何より、起動が早い。キーボードを開いて入力が可能になるまで、ものの数秒しかかからない。
そして、動作が軽快。エディタ機能しかないので、動作が軽い。
物理的にも軽い。370gは、大抵のノートPCではまだ実現できていない軽さだ。
液晶の視認性。バックライトが無いので暗いところで見えないのだが、見やすいフォントと、目に優しい液晶がよい。
MicroSDによるファイル保存。PCとはUSB接続できる。それ以外に、MicroSD(2GBまで)を挿しておけば、ここに文書をジャンジャン溜め込める。僕は昔Docomo携帯で使っていた512MBのMicroSDを流用している。
乾電池駆動。どこでも手に入る単4電池2本で、連続20時間使えるという。僕は一週間使ってるが、まだ電池交換をしたことが無い。


逆に短所を考えてみると、
価格。実売は下がっているとはいえ、18,000円もするのでは、まだ安い文具とはいえまい。
機能の少なさ。いまどき、ネットもメールもできない。フォントの指定もできない。ひたすらにテキストのエディットだけが、本品にできることである。


以下は、自分で撮った写真。


普段はこういう状態。小さく、軽い。



ディスプレイを持ち上げたところ。



キーボードをこうして開く。



電源ボタンを押すと、入力準備完了。


なお、キーボードはペラペラしているように見えるかもしれないが、案外これがしっかりしている。ペチペチした打鍵感は避けられないけれども。だが少なくとも、ブラインドタッチする上での障害は無い。


実はこれを買ったのは一週間前の2月1日。
この一週間使ってみて、買ったのは正解だったと思ってる。喫茶店で読書をするときのメモ、思いついたことを文章にするとき、これをサッと取り出して数秒で入力可能にした上で、書き留める。このスピード感が思考の流れを中断させない。この一週間、ポメラで作成した文書ファイルは11本。連日飲んだくれてる生活の割には、少なくないと思う。


誰に対しても勧められる製品ではない。すでに普段からミニノートやノートPCを持ち歩いており、かつ、どこでもそれを取り出して使うことに抵抗のない人には、間違いなく無用の長物だ。僕自身、本品については、もう少しこうしてくれたらいいのに、というツッコミどころはいくらでも思いつく。まだまだ発展途上の製品であることには間違いない。
しかし、世の中には、ネットもメールも執筆する上では余計な誘惑でしかない、という方も多いはず。いつでもどこでも思考や思い付きを文章の形でアウトプットしたい方、あとでそれをPCで整理したりブログに発表したりする意思のある方には、なかなかに悪くないデジタルガジェットであると言えるのではないか。