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飲んだくれの記

方向音痴で熱しやすく冷めやすい、酒とラーメンの大好きなポンコツが綴る徒然の記。

ゴドーを待ちながら 読了

ゴドーを待ちながら (ベスト・オブ・ベケット)

ゴドーを待ちながら (ベスト・オブ・ベケット)


サミュエル・ベケットの不条理劇にして、最高傑作といわれる作品。ずっと読んでみたい、と願い続けていたが、このたび、ようやく目を通すことができた。


ヴラジーミルとエストラゴン、2人のホームレスが、ゴドーと呼ばれる何者か(ゴッド、つまり神の隠喩?)を待ちながら、2日間に渡って(いや、もしかすると永遠かもしれない)無駄話を繰り広げる。途中、ポッツォと、その奴隷のような従者ラッキーが現れ、奇妙なやり取りを展開する。登場人物は、これにゴドーの伝言を伝える男の子を加えた5人だけ。筋立てだけを追うと、何が何だかさっぱり分からない物語だ。


何かを象徴するようでいて、しかしそれがなんであるのか一切語られない本作は、さまざまな思考のネタを提供する作品であるようで、実際、解説や注釈を読むとよくもまぁ、というくらい連想・発想を膨らませる人たちがいることがわかる。たとえばそれは、さまざまな聖書のエピソードであったり、語呂合わせなどの言葉遊びであったり。ただ、僕には言われなければ、そこまで考えることは到底無理だった。
しかし、絵画的だったり象徴的だったりと、印象的な場面はいくつもあるわけで、しばらくするとそれらが僕のなかで飽和したり発酵したりして、なんらかの思い付きに結びつく可能性はあるかもしれない。


読んだ直後の今はちんぷんかんぷんなんだが、だからこそ議論を呼び続ける作品たりえている部分もあるのだろう。しばらくしたら、再読してみよう。そのときにはまた違った気づきを得られるのではないか。それが楽しみだ・・・ということにしておこう。控えめにいっても、僕には難解だったよ。