飲んだくれの記

方向音痴で熱しやすく冷めやすい、酒とラーメンの大好きなポンコツが綴る徒然の記。

フロスト日和 読了

フロスト日和 (創元推理文庫)

フロスト日和 (創元推理文庫)


フロスト警部シリーズの第二作。


フロストの活躍ぶりは前作以上。ページ数も、前作の535ページから、715ページに増加(解説含め)。とにかくぶっとい文庫本だ。


前作の面白さがさらに強化された本作。抱腹絶倒度もアップ。今度は連続婦女暴行魔から始まるフロストの大奮闘。しかしいつものとおりスムーズに捜査が進むはずもなく、浮浪者の不審死、質屋強盗、金貨泥棒、警官殺し、ひき逃げ殺人、金庫強盗、といった事件が次々にフロストの前に立ちはだかる。


不眠不休で七転八倒し、苦悩し、疲弊し、動きまくった末に、少しずつ明らかになる真相。気がつけば「ぼんくら親爺」フロストは、事件のほとんどを解決に導いているという寸法だ。


上司の目を盗んで、必死にパーティーに潜り込もうとするフロストが、かわいい。二作目ともなると、フロストへの愛着も相当に増している。
ただ、ちょっと男尊女卑のケがあるよな、この作品。あと、作者は少しロリコン


何も考えずに楽しめるテレビドラマのような作品。エンターテイメントとしては極上。さて、次なる第三作「夜のフロスト」を買ってきます。


ちなみに本作、「このミステリーがすごい!」1997年 第1位。


22日読了。