探偵ガリレオ 読了
- 作者: 東野圭吾
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2002/02/10
- メディア: 文庫
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先日読んだ「容疑者Xの献身」の感動の一片でも追体験できないかと思って、買った。まぁ結果的には、それはちょっと見当違いだったけれども。しかし、これはこれでミステリとしては、まぁまぁ面白かったかな。
「探偵ガリレオ」こと物理学者にして助教授の湯川が登場した最初のシリーズであるらしい。5編からなる、短編集。「転写る」「爆ぜる」といった印象的なタイトルと、それに負けないくらい映像的にインパクトのある事件が並ぶ。いずれにおいても、草薙刑事の元同級生である湯川が、心憎いばかりの謎解きをしてみせるのだ(ただし、事件そのものを彼が解決するとは限らない)。
短編だと、僕が何度も言及する東野作品における「人物の紋切り型な描写」がまったく気にならない。これは読者にとっても、いいことだ。
まぁ、一回読めば十分かな。