飲んだくれの記

方向音痴で熱しやすく冷めやすい、酒とラーメンの大好きなポンコツが綴る徒然の記。

風の陣 1巻

風の陣 1 (ヤングジャンプコミックス)

風の陣 1 (ヤングジャンプコミックス)


本宮ひろ志によるヨット漫画。アツい!


風を読む天才、陣を主人公に、アメリカスカップを目指す若者たちを描いた作品。時代を間違えたんじゃないか?というくらい70〜80年代テイストなスポ根ものなのだが、それが価値観が拡散・多様化して多くの若者が夢を見出せないでいる今、いっそ心地よい。おそらく、ヨットレースを正面から題材にした漫画は、これしかないのではないか。


崖から飛び降りて風に乗るシーンをはじめとして漫画ならではの(そして本宮ひろ志らしい)荒唐無稽なシーンも多数あるのだが、それも含めて特筆すべきは、ヨット(や、ディンギー)を操るシーンのド迫力とカッコよさ。僕自身は子供の頃からなんどヨットに乗せられても、とうとう海を好きになることができなかったのだが(根源的な恐怖を克服できなかった)、そんな僕をして、この漫画は、「またヨットに乗ってみたい!気持ちよさそう!!!」と思わしめるほどだ。


第1巻は、周りを大騒ぎに巻き込みつつも天賦の才を見せつけた漁師の一人息子、陣が、友人の助けを得つつ、プライベートレースの少年の部に参加できることになったところまで。続きが読みたい。我慢できなーい!


ところでこんな特殊な漫画、僕が自分で見つけられるわけがない。ヨット暦40年以上の親父と一緒に書店に散歩に行ったときに、買ったものだ。なんでもヨットクラブの機関紙に紹介されていたそうで。親父が突然「名前は覚えていないが、ヨットの漫画ないか」と言い出したので、急いでiPhoneで検索して、この漫画のタイトルを知った。それをブックファーストの端末で検索したら、一発で在庫が見つかった。なんと便利な時代!


今4巻まで出版されていて、まもなく5巻も出るそうだ。続き、もちろん買います(親父が)。