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飲んだくれの記

方向音痴で熱しやすく冷めやすい、酒とラーメンの大好きなポンコツが綴る徒然の記。

ダークナイト 鑑賞


バットマンシリーズ最新作。


何の予備知識もなく(前作すら観ていない)、仕事帰りに寄って観たところが、とんでもない傑作だった。


決してハッピーな気持ちになれる映画ではない。この圧倒的な悪意と暴力に満ち溢れた作品は、しかし、そうした理不尽に対して立ち向かう必要性と勇気を教えてくれるように思うのだ。


本作最大の魅力をひとつだけあげるならば、やはり、ジョーカー役である、故ヒース・レジャーの快演をおいて他にはないだろう。とにかく、役に入り込みすぎて、イッちゃってる。本物のサイコパスと区別がつかないほど。なのに、その言動や行動の背後にやたらと哀しみと孤独を感じさせる、この演技の深みは何なのだろう。とにかく、凄い。


また、全編にわたって一貫性のある重厚さ、とでも言おうか。エピソードが盛りだくさんなのに、散漫さが無い。しょっぱなから身体に叩き込まれる緊張感は、最後まで途切れることがなかった。


バットマン役のクリスチャン・ベールも、先日観た「プレステージ」(実は監督が本作と一緒)のときとはまったく異なる印象。ハマり役。やはりプレステージで活躍していたマイケル・ケインも渋いオヤジぶりがまた、サイコーだ。


アクションも音響も、素晴らしい。たとえばバットマンが殴るときの「ゴッ」という大きく鈍い音の、痛そうなこと!それは漫画チックですらあるのだが、アクションの盛り上げには見事な効果をあげていた。これまた漫画から飛び出してきたようなバットマンの乗り物、スーツ、いずれもクールに視覚化されていて、陳腐さがない。普通に、少年をワクワクさせるカッコよさ。


セリフ回しの気が利いていたことも◎。シリアスな中にも、クスリとするユーモア。いいシナリオだったね。


どうせみるならこれは、絶対、映画館で観るべき作品。自宅でチマチマ観ても、この作品の素晴らしさは半分しかわからないのではないかな。
最近お勧め映画ばかりが続いているけど、これも大プッシュの作品。観てくれー。