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飲んだくれの記

方向音痴で熱しやすく冷めやすい、酒とラーメンの大好きなポンコツが綴る徒然の記。

火星年代記 読了

火星年代記 (ハヤカワ文庫 NV 114)

火星年代記 (ハヤカワ文庫 NV 114)


中学生のときに読んだはずだが、かなり忘れてた。再読。これがSF古典としての大傑作であることは言うまでもない。


火星および火星人と人類とのかかわりを、人類の火星への第一歩から、第2の火星人として人類が歩みを始めるまでの数十年にわたって、毛色の異なる短編の積み重ねによって描いた作品集。いずれの短編も創意とバリエーションに満ちており、飽きることがない。そして地球でも宇宙でも同じ愚行を重ねる人類の罪を容赦なく暴き立てたすえの、ラストは美しい。


さすがに今読むと人間の描き方に素朴さを感じるのだが、いわば基礎教養としてよい復習になった。逆にまた、この作品以来60年間の間にいかにSFが進化してきたかを思うと、肌がぞわっとする。それは嬉しい戦慄だ。


本作もまた、「地球の長い午後」同様、ハヤカワのフェアであげられていたお勧め図書↓
http://www.hayakawa-online.co.jp/images/news/SFFantasyFair.html