飲んだくれの記

方向音痴で熱しやすく冷めやすい、酒とラーメンの大好きなポンコツが綴る徒然の記。

CUBE 鑑賞

CUBE ファイナル・エディション [DVD]

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あー、つらかった。アイデアは面白いけど、リアルな残虐描写と次に何が起こるかわからないこのムネドキ感、楽しいというよりは苦痛だった。トシのせいなのだろうか・・・。
もっとも、そこがたまらないのだ、という向きも多いだろうとは思う。・・・と思って今、Amazonのレビューをみたら、うわ!めっちゃ高評価やん!!!


4.2メートル四方の部屋に閉じ込められた男女約6人。人種も職業も様々な彼らは、何故自分たちがそこにいるのか、そこがどこであるのか、一切知らされることがない。部屋の隣にはまた部屋があり、ひとつの部屋から6つの部屋に行くことができる。しかし、部屋の多くには殺人トラップが仕掛けられており、間違った部屋に足を踏み入れたが最後、ほぼ確実に死を迎えることになる。どの部屋にトラップが仕掛けられているのか、は本作の謎のひとつであるが、それを知るための手がかりは、あまりにも少ない。
彼らはいかにこの絶体絶命の状況を脱するのか。そもそも、果たして彼らは生きてこの場所から逃れることができるのだろうか?


とにかく頭の良さを感じさせる映画。数学的トリックそのものももちろんだが、それ以上に、わずかな数の役者で、同じセットをひたすら使いまわせる状況で映画を一本撮ってしまうあたりが凄い。


極限におかれた人間の人格が変わっていく様子も、ちょっと型にはまっているきらいがないでもないが、なかなかのリアリティをもって描けている。誰が敵で誰が味方かがわからないままにお互い駆け引きしあう、心理サスペンスとしての要素も魅力のひとつだろう。


最後までまったく息の抜けない展開に僕の神経はすっかり弱ってしまったが、やはり佳作であることは認めないわけにはいくまい。二回目は(もし観ることがあるならば)、もう少し余裕をもって楽しめるかもしれない。
Amazonをみると、続編があるような感じがするんだけど、それを観るべきかどうか・・・うーん、悩ましいところだ。