飲んだくれの記

方向音痴で熱しやすく冷めやすい、酒とラーメンの大好きなポンコツが綴る徒然の記。

アーサー・C・クラーク死去

一昨年のレムに続いて、またひとり、SF界の巨星が墜ちました。


2001年宇宙の旅」であまりにも有名なアーサー・C・クラーク氏が亡くなったそうです。享年90歳。


http://jp.reuters.com/article/entertainmentNews/idJPJAPAN-30898920080318?rpc=112


アーサー・C・クラーク氏の小説というと、アイデアやプロットは最高、人間関係の機微の描きようは最悪、との印象をぬぐえない僕にとって、彼は決して好きな作家ではなかったのですが、それでも彼の「予言」のインパクトや、その作品がSFに与えた影響力の大きさは、忘れるわけにはいきますまい。


僕自身は、人類の悪夢のような未来を予言した書、「幼年期の終わり」が一番印象に残ってます。

幼年期の終り (ハヤカワ文庫 SF (341))

幼年期の終り (ハヤカワ文庫 SF (341))


そして忘れてはならない、「2001年宇宙の旅」。もっともこれは、クラークの作品というよりはキューブリックの天才ぶりが際立った作品であると思うのだけれども。セリフはほとんどなく、映像をして語らしむ、SF映画の極北であり、マイ・フェイバリットのひとつ。まだ観たことない人は*1、黙って、観ろ。

2001年宇宙の旅 [DVD]

2001年宇宙の旅 [DVD]


合掌。

*1:仮にもコンピューター技術者でありながら、HALを知らない人間は究極の勉強不足である