アーサー・C・クラーク死去
一昨年のレムに続いて、またひとり、SF界の巨星が墜ちました。
「2001年宇宙の旅」であまりにも有名なアーサー・C・クラーク氏が亡くなったそうです。享年90歳。
http://jp.reuters.com/article/entertainmentNews/idJPJAPAN-30898920080318?rpc=112
アーサー・C・クラーク氏の小説というと、アイデアやプロットは最高、人間関係の機微の描きようは最悪、との印象をぬぐえない僕にとって、彼は決して好きな作家ではなかったのですが、それでも彼の「予言」のインパクトや、その作品がSFに与えた影響力の大きさは、忘れるわけにはいきますまい。
僕自身は、人類の悪夢のような未来を予言した書、「幼年期の終わり」が一番印象に残ってます。
- 作者: アーサー・C・クラーク,福島正実
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 1979/04
- メディア: 文庫
- 購入: 35人 クリック: 508回
- この商品を含むブログ (217件) を見る
そして忘れてはならない、「2001年宇宙の旅」。もっともこれは、クラークの作品というよりはキューブリックの天才ぶりが際立った作品であると思うのだけれども。セリフはほとんどなく、映像をして語らしむ、SF映画の極北であり、マイ・フェイバリットのひとつ。まだ観たことない人は*1、黙って、観ろ。
- 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
- 発売日: 2006/12/08
- メディア: DVD
- クリック: 45回
- この商品を含むブログ (99件) を見る
合掌。
*1:仮にもコンピューター技術者でありながら、HALを知らない人間は究極の勉強不足である