飲んだくれの記

方向音痴で熱しやすく冷めやすい、酒とラーメンの大好きなポンコツが綴る徒然の記。

ドグラ・マグラを青空文庫で

あの激烈な奇書であり、すさまじい傑作であるところの、夢野久作ドグラ・マグラ」がついに、青空文庫で読めるようになりました!!!


ここからダウンロード!↓
http://www.aozora.gr.jp/cards/000096/card2093.html


青空文庫で作品を漁るたびに「ドグラ・マグラ」がないか、ずっと探してました。でもそのたびに「校正待ち」か「校正中」のステータスだったのにガッカリしていたので、これはもう嬉しいの一言。
僕自身はもちろん本は持っているんだけど(しかも何回も買いなおしてる・・・)、これで誰もが無料で読めるようになったこと、誰もがこの名作に触れる機会が増したことが、何より嬉しいのだ。


最初に読んだのは、中学のときだったかなぁ・・・
精神病棟で記憶喪失の男が目覚める冒頭と隣の部屋から必死に呼びかける声にまず鳥肌を総毛立たせ、リズミカルで軽妙、どこか人を小ばかにしたような知的な文体で描かれた、何が現実で何が虚構なのかわからないストーリーに幻惑され、展開される奇々怪々な理論や事件に魅せられ、衝撃のラストに凍りつく。読書の愉しみここにあり、という趣の小説です。

「本書を読破した者は、必ず一度は精神に異常を来たす、と称される」などとWikipediaで紹介されている

GIGAZINEで引用されてますが、もちろんそんなことはありません。でもそう言う人が出てくるのもわかるくらい、刺激的。
読んだことが無い人は、人生の楽しみを絶対損してます(なんども言ってるな、このセリフ)。是非この機会に読んでみてください!!!


ちなみに他の夢野久作作品だと、「瓶詰の地獄」の短くも見事な構成にやられました。これも大傑作だと思います。


「瓶詰地獄」(青空文庫)はここから読めます↓
http://www.aozora.gr.jp/cards/000096/files/2381_13352.html


以下は書籍版:

ドグラ・マグラ (上) (角川文庫)

ドグラ・マグラ (上) (角川文庫)

ドグラ・マグラ (下) (角川文庫)

ドグラ・マグラ (下) (角川文庫)


以上のネタ元: http://gigazine.net/index.php?/news/comments/20071224_dogura_magura/