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飲んだくれの記

方向音痴で熱しやすく冷めやすい、酒とラーメンの大好きなポンコツが綴る徒然の記。

SPIRIT(スピリット) 鑑賞

ジェット・リーの(本人いわく)最後の武術映画。

SPIRIT(スピリット) [DVD]

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実在の武術家、霍元甲をモデルにした作品だそうです。


武道家の息子として生まれ、天津一をめざしてひたすら試合を繰り返す霍は、しかしその傲慢さと粗暴な振る舞いから人の恨みを買い、自らも大切なものを奪われてしまう。傷心で狂ったように放浪する彼は、しかしある農村で救われて立ち直る。そこで大切な気づきを得た彼は、すぐに周りの信頼も獲得し、やがて中国の誇りを守るための戦いに身を投じることになる・・・というストーリー。


「暴力は何も生まない」「非暴力の真髄」など、実に明確なメッセージを、おそろしくストレートに映像にしてあります。こうしたオーソドックスだけども大切な考え方は、たとえば少林寺拳法とかの武道のたしなみのある人には常識なのですが、誰に対してもそうではないことを考えると、こうした恥ずかしいくらいに真っ直ぐな作品にも、その存在意義があるのかもしれません。
僕自身、この作品、積極的にいい!とまでは言いませんが、嫌いにはなれません。


ただ、傲慢な頃の霍を演じるジェット・リーの演技は、正直微妙です。似合わない。映画「HERO」(僕は、この映画が大好きなのだ)で見せたような超然としたたたずまいがハマる人だけに。演技力の限界を感じちゃうんですよね。逆に、後半部のジェット・リーはピッタリです。


アクションは、目新しさは感じられないものの、さすがジェット・リーといった感じで、キレと迫力は十二分にあります。つか、他の人にはこういう映画、撮れないよね、きっと。剣術、槍術、etc.のバリエーションが豊富なのも、観ていて面白い。中でも三節棍の生き物のような動きが、特に印象に残ってます。


ちなみに、ネイサン・ジョーンズ、この映画でも出てますねー。「トム・ヤム・クン!」とか、「トロイ」の最初のやられ役とか、実に貴重な存在ですなぁ。