飲んだくれの記

方向音痴で熱しやすく冷めやすい、酒とラーメンの大好きなポンコツが綴る徒然の記。

天国は待ってくれる 鑑賞


天国は待ってくれる [DVD]


このDVDを店頭で見つけたときは、本当にうれしかったなぁ。10年以上前に一度観たっきりで、それ以後、DVD化を今か今かと待ち受けていたもので。
その割には、買ってから今日まで、数ヶ月経っちゃってたけど・・・。

地獄の入り口。閻魔大王が待つここにやってきたのは、つい先だって亡くなったばかりの老紳士ヘンリー。
彼は、女性をずいぶん泣かせてきたから自分は地獄に落ちて当然だと言う。しかしそんな彼に興味をそそられた閻魔大王は、彼の70年余りの人生を語ってもらうことにした。彼が愛した女性の物語を・・・

エルンスト・ルビッチ監督唯一のカラー作品。ロマンチックで、気品があって、笑えて、泣けて、最後に優しい気持ちになれる。今のハリウッドから失われたもの、すべてがここにある。


Amazonの内容紹介をみると、

戦争によって公開されることのなかったこの幻の名作は製作後47年経った'90年に映画公開され、長年のルビッチファン&若い世代の間で大ヒットを記録した。

とのこと。もちろん僕も、そのときに初めてみた「若い世代」でした。


こんな傑作の知名度が低いことは、残念で仕方がない。映画でやさしい気持ちになりたいとき、選択肢のひとつに加えてほしい。これはもう、自信を持ってお勧めしたい作品です。あ。ただし、同名の日本映画と、間違えないように。


ちなみに僕がいつも大好きな映画の一つとしてあげる「生きるべきか死ぬべきか」も、同じエルンスト・ルビッチ監督作品です。こちらも文句なしの傑作コメディー。僕にとって、天才ってのは、こういう作品を作れる人のことをいう。
あー、こっちもまたDVD観たくなった。(今ブログみたら、買ったの二年前だ
生きるべきか死ぬべきか [DVD]