飲んだくれの記

方向音痴で熱しやすく冷めやすい、酒とラーメンの大好きなポンコツが綴る徒然の記。

カチアートを追跡して 読了




この日記でも何度か言及している、ティム・オブライエンの小説。


ベトナム戦争に従軍中、カチアートという一人の兵士がパリを目指して脱走した。それを追って西に向かう分隊の仲間たち。そんな彼らに次から次へと起こる奇想天外な出来事と、シリアスで残酷なベトナム戦争の現実とが、タペストリーのように織り交ぜられながら語られる不思議な作品だ。


他の作品と同様、戦争のむなしさをクッキリと浮かび上げるその手法に脱帽。