飲んだくれの記

方向音痴で熱しやすく冷めやすい、酒とラーメンの大好きなポンコツが綴る徒然の記。

ニューロマンサー 読了

ニューロマンサー (ハヤカワ文庫SF)

ニューロマンサー (ハヤカワ文庫SF)

なるほど、サイバーパンクはここから始まったのか・・・読んでる最中は攻殻機動隊の映画版が重なって仕方なかった。ブレードランナーは言うまでも無し。
率直に言って、読みにくい。独自の命名によるガジェット群の分かりにくさは作品の楽しみの一つであるが、「なの・・・」などのように「・・・」で終わる会話の真意がつかみにくいのは、どうなんだろう。
しかし電脳世界のアナーキーで豊潤なイメージ、妙に泥臭くもクールなキャラクターは、さすが多くを熱狂させてきただけのことはあるようだ。AIたちの描き方が、また、妙に人間くさく、しかし人間になりきれぬ風で、変にリアル。また全体を貫くハードボイルドな雰囲気は文句無しにカッコいい。


将来もう一回読み直したい。そのときは、今回読み取れなかったあたりがしっくりきそうな予感がある。