運命を分けたザイル 鑑賞
- 出版社/メーカー: ポニーキャニオン
- 発売日: 2005/08/26
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美しくも恐ろしい山岳の細部にいたるまでの描写。あまりの迫真性に言葉を失う。どうやって撮ったんだ?
サイモンによるザイル切断の判断の重みが邦題タイトルになっているが、自分はむしろジョーの「決してあきらめない勇気」にひたすら圧倒された。自分ならどうしただろう。おそらくクレバスに落ちた時点であきらめ、手をこまねきつつ世を、友を呪って死んでいくんではないか?そう考えると、自分が情けなくて哀しくて仕方がない。
ちなみに、サイモンのザイル切断をどうして責められるのか、俺には理解できない。他にどんな選択が?
当事者たちが、普通なら隠しておきたいであろう後ろ暗い部分についてまできわめて率直に吐露する様子にも驚く。人として凄い。
本当に勇気を与えられる映画。これを観たことで少しは自分も変われるのではないかと思うほどに。
つくづく、観てよかった。